フッと思い出したこと。

03.08

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遥か前、お墓を買いに本社に二人連れのお客様が来られた。私が接客したのですが、その時は名も告げずに帰られました。

暫くして、偶然にも再び私が居る時に来店されたのです。そこで、なぜ当店で建てて頂けるのかの尋ねた時に、その付き添いとおぼしきお客様が言われたのです。

「実は、私は石の仕事をしたことがあって石の事は良く知っています。この方の付き添いで何店舗かを回ったのですが、正直というか正しい説明をして頂いたのは貴方だけでした。それで、ここで建てる事に決めたのです。」という言葉でした。庵治の中目で建てたと記憶しています。韓国からの輸入が始まった昭和50年ごろは、まだそのような業界だった訳です。

そう言えば、昭和54年に私は展示している墓石に、石の産地も明示して価格も付けました。社長の反対も無視して頑固に突っ張ったものです。つまり、当時は業者の言い値といった市場でもあった訳です。ですから、明らかに業者と思われる人が見に来ていたと留守番の妻から聞かされていました。(当時は日祭日しか店に居る事はありませんでしたから。)

それゆえに、「石には値段が有って無いようなもの。」「石屋を信用するしかない。」という、「お客様の自嘲めいた言葉に象徴される業界」でもあった訳です。しかし、40年近くの間にその状況がどう変わったのかと顧みる時、新しい価値観の形成には至っていないように思えます。

 

 

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