石材鑑定士

09.20

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墓石業界には日本石材産業協会というものがあります。
そして、一級・二級の検定試験が存在します。
主に仏教や墓石業界の歴史や道具や一般知識を検定するものです。しかし、残念なことに古来から石屋の信用の基盤となってきた石材の銘柄や石質を見極める能力は検定項目には含まれていません。宝石業界における鑑定士といった資格と言えばいいのでしょうか。行く行くは、そういった取り組みも必要だと感じています。

私たちの仕事の本質はカタログに掲載されている物をいかに売るかではありません。どんな物を作って提供するかということにあります。そして現在では、ニーズを満たすことのみならず、移ろいゆく時代の変化にマッチしたものはもとより、ひいてはウオンツを喚起できる物まで、常に的確な物作りに取り組んで行くことが欠かせません。

なぜこんな事を言うのかと言えば、(これは関西地方独特の事かも知れませんが)私が35年前にこの業界に来たとき既に、大半のお客様から「この石は本当に国産なのか?」「展示品は本物でも、何を持って来られても素人には判らんからな。」といった不信と諦めのような声を聞かされていたからです。「石屋を信用するしか無い。」これが、この業界の特質だということを思い知りました。ですから、若くて正義感の強い正直者の私の説明や理屈がどんなに正しくても通用しないのです。それゆえに、どれほど悔しい思いをしてきたことでしょうか。しかし、こういった傾向は多かれ少なかれ各地にもあった事ではないでしょうか。ブランド価値はブランド価値として、それを謳って行けばいいのです。

確かに、東京のある方が全国的に銘柄を統一しようと取り組まれた事もありましたが、残念なことに未だにそのお客様の疑問を解決する手段が40年経った今もありません。墓石業界の最先端で携わってきた私でさえも、自らの地域で使用されてきた墓石材の80%~90%の銘柄しか特定できません。それは、見本的に単発で韓国や中国から輸入されて販売され現在は流通していない石種も非常に多い事にあります。(建立年代と生地の傾向で推測は出来ますが。)

では、どのようにして改善して行けばいいのでしょうか。仏壇業者、葬儀業者、霊園業者、造園業者、大手の墓石業、地域の石材店、その他、それぞれの販売ノウハウがあります。しかし、業界内自体、企業自体、また個々に、未来に向けての試行錯誤と取り組みが必要だという事に変わりはありません。その一つに国産石材の産地証明書がありますがそれは方法の一つであり、よりグローバルな意味での取り組みが求められています。

いずれにしても、過去に拘っている場合ではなく多くのテーマが根本的な解決の必要に迫られています。ただ、私たちの仕事の本質はカタログに掲載されている物をいかに売るかではありません。どんな物を作っていかに提供してゆくかというところににあります。現在では、ニーズを満たすことのみならず、移ろいゆく時代の変化にマッチしたものはもとより、ひいてはウオンツを喚起できる商品開発まで、常に的確な物作りに取り組んで行くことが欠かせません。

墓石と言う商品。
物づくりの本質。
そして、商いにおいて墓石業として関わるべき領域。

時代を先取りできるノウハウの創出。

客観的で総合的な観点からの検証と政策の立案と実行に移すための決断が必要です。

それは、どういった事なのでしょうか?

答えはお持ちですか?

(制作中)

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