初代トヨタセリカの斬新なシステム。

08.01

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初代セリカには、フロントグリル、ハンドル、シートといったものを、自分の好みでチョイスして納車してもらう事が出来るシステムがあったように記憶しています。
私のは1600STツインキャブの当時はまだ珍しいオートマでした。
現在でも、あのデザインとイメージを基本に最新の技術と品質をもってリメイクすれば、その品格と共に少なくともスバルと合同開発の86よりは遥かに売れたのではないかと感じています。(中年発想でしょうか?)

だからという訳ではなく、私のデザインの墓碑にフルチョイスシステムがあります。
それをデザインしたのはもう十数年前です。石材業界には個人の創作物に対する意匠という観念は全く存在しないと言っても過言ではありませんでした。それゆえに、私のサポート内容(実務)同様にネット上での公開は出来ませんが、フルチョイスシステムを墓石と言う商品に採り入れた発想と設計コンセプトは今もなお新鮮です。

相変わらず、この石は良い、悪い、高い、安いという価値観だけの業界においては、そういったデザインや機能や設計コンセプトといったものは余り関心の対象となりません。それゆえに、相変わらずお客様にはほとんど見分けがつかない似たような石を目の前に並べて、銘柄云々、値段云々と言っています。お客様は相変わらず50年前と同じように判らない銘柄と値段を選択させられている訳です。

花崗岩は世界中で産出され、日本で産出される花崗岩の品質が他国で産出される花崗岩より優れているのなら国産石材は高くて当然ですが、物理的にそんな事はあり得ないことは重々承知の世界です。その意味で、墓石という商品の価値観の大部分を占めるのが「日本人だから日本の石で」というものになってきました。ビトンやディオールといったブランドイメージに似た価値観と言うことで、それはそれでいいのでしょう。

これは中国での話ですが・・・或る加工製品に、その石種特有の模様や色ムラなどがあったとします。日本人は、傷だ、不良品だと言って返品をしたり値切ったりします。でも、欧米人は違います。石はもともとが天然の素材ですから模様や斑点があるのはごく当たり前の事という認識です。もちろん、ヒビや加工ミスなどについては話は別ですが。そんな状況において、中国に取って日本よりも欧米を初めとする諸外国の方がいいお客さんになっていった感は否めません。日本の墓石業界が中国の製造工場を牛耳っていたのはもう今は昔。時代はどんどん変わっている事を身にしみて感じます。

正しい情報と、新しい価値の創造、その基盤となるコンセプトとデザイン。そして販売ノウハウと確かな施工技術。未来に向かって墓石店に斬新な風を吹き込んで行きたいものです。

<追記>

外国の石材で作る墓石が素人のお客様に見分けのつかない似たような物ばかりになったのは、各地方の国産の石といかに似ているかという選択基準を持ってきたからですが、考えようによっては(マクロ的に見た日本の石材業界の発展の為には)全く逆の選択肢もあった訳です。

 

 

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