墓石業界の特質

05.17

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間違いだらけのお墓選び

墓石業界の特質

私が墓石業界に入った昭和50年頃は、経済的ゆとりによってバブル経済に向かう中で日本が韓国から石材や墓石を輸入するようになっていた頃でした。

当時は墓石の建立ブームと言うのに相応しい勢いでやがて、輸入先が急速に韓国から中国に移って行きました。そんな時代に、文字彫刻、石材加工、研磨技術を身に付け、現場施工を習得して行きました。やがて、輸入先が韓国から中国に移り、墓石ブームもピークに達したのです。

しかし、「お墓とはこんなもの」という既成観念の上に、石の産地による銘柄(質)や、値段が高いか安いかという価値の選択しか消費者に提供されず、私がいくら説明をしても理解される事が無いという石材業界での出発でした。

業界の外から移ってきた私の目には、お墓づくりを家づくりに例えたとき、基礎工事の質、お客様が希望される好みの形や設計への要望、あるいは建築に見るカラーコーディネートといった石を素材とした物づくりにおける選択肢は全く存在しなかったのです。それゆえに、「お墓とはこんなもの」という既成概念の中で、お客様は墓石業界の価値観をそのまま受け入れざるを得ず、「銘柄が何か」「豪華か質素か」「高いか安いか」というステイタス的価値観の満足だけになって来ました。

それが何故なのかと言う事が暫くして理解できました。つまり、墓石店自体がお客様には見分けが付かない銘柄が判別できる事を唯一の信用の基準(特権)にしてきた事だったのです。お客様自体のお墓と言う商品に対する認識も驚くべきレベルのものでした。それゆえに、より良いコンセプトに基づく設計や未来への提案といった面において、全く出る幕はありませんでした。つまり、進歩が出来る業界土壌ではなかったのです。

現在は、やっと落ち着いてお墓を語れる時代がやってきた。そんな気がしています。また、急速に変化を始めている次世代の死観の変化や少子化の中で、墓石業として何を生み出し、何を提供して行くかという課題の解決が業界自体の未来を切り開く事につながるという確信をもっています。

特に個人業者様や中規模業者様におきましては、いち早くこの課題に取り組む必要があり、今こそ、その為のノウハウを駆使して「やるかやらないか」の決断の時と言えるのです。

 

(写真の小冊子は13年ほど前に商圏内の販促用に政策したものです。)

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